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最新例会紹介

第80回例会
     2006年 2月20日(月)  場所:今治市公会堂
     開演6:30  開場6:00
     こまつ座
     『兄おとうと』
     作 井上ひさし
     演出 鵜山 仁
     音楽 宇野誠一郎
     出演 辻 萬長 大鷹明良 小嶋尚樹 朴 勝哲
         剣 幸 神野三鈴  宮地雅子 他

  演出の鵜山仁が読売演劇賞の大賞を、ピアノ演奏の朴勝哲が同優秀スタッフ賞を獲得した音楽評伝劇の傑作。

兄とは、「民本主義」を唱えた吉野作造。作造は、明治十一年生まれ。中学高校帝大法科を特待生で卒業し、僅か三十六歳で東京帝大教授に就任。
 一方、弟とは、作造の十歳年下の実弟・吉野信次。信次は明治二十年生まれ。彼も秀才で、帝大法科を首席卒業後官界入りし、その後大臣を歴任した。秀才の兄弟は年が離れていた為に、作造が三十一歳に成るまで一度も枕を並べて寝た事が無く、その後も四回のみだったと言う。
 つまり、実の兄弟なのに、生涯に渡って同じ部屋で寝た経験は、たった五晩だけだった。そんな二人の物語。

あらすじ

 兄、吉野作造。民本主義を提唱し大正デモクラシーの旗手となった偉大な政治学者。多くの門弟をかかえ人びとの尊敬を集めた。
 おとうと、吉野信次。兄作造より十歳下。東大法学部から農商務省に入り、のちに大臣を二度務めたピカピカの高級官僚にして凄腕の政治家。
 この兄弟、ともに信念固く仕事に励み、獅子奮迅の日々。
 生涯に、枕を並べて寝たことはほんの数えるほどしかなかった。
 それも、たまに会えば決まって必ず議論、議論、議論・・・・・・! しかも、兄作造を支える賢夫人玉乃と、弟信次に寄りそう賢妻君代は、血のつながった実の姉妹だった・・・・・!

 舞台は、明治42年(1909)降誕祭前夜(クリスマス・イヴ)から、昭和7年(1932)12月のと或る夜までの23年間の中の、飛び飛びの五日間が描かれる。

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