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第136回例会

    2016年 7月 7日(木) 場所:今治市公会堂

     開演6:30  開場6:00
      劇団青年座
     ブンナよ、木からおりてこい

     
     作: 水上勉
     補綴: 小松幹生

     演出: 磯村純
     出演: 逢笠恵祐、佐藤 祐四、名取 幸政 、他
          
     

 水上先生は常々、「後世に残るのはブンナだよ」とおっしゃっていましたが、いかに『ブンナよ、木からおりてこい』が普遍のテーマを持っているかということです。
 それは万国共通、夢を持って生きるということ。昨今の親と子、青少年を交えた殺伐として悲惨な事件は目を覆うばかりです。「人の命」がこれほど軽々しく弄ばれる時代に私たちは直面しています。こうした中で『ブンナよ、木からおりてこい』は、生命の尊さ、生きることの素晴らしさを伝えてくれます。それは、演劇が持つ豊かな表現をひとつの劇空間で共有することで生まれるのです。


あらすじ

 この世にはもっともっと広く、平和で、仲間の殺されない未知の国がある。
 そんな思いを胸にトノサマ蛙の子ブンナは
 住みなれたお寺の境内にそびえ立つ椎の木に登ります。
 やっとの思いでてっぺんまで這い上がったブンナ。
 そこには、ブンナがもぐり込むことの出来る土のたまった空間があった。
 太陽が輝き、風に草花がそよぎ、うまい虫までが飛んでいる。
 天国だ――!

 しかし、そこは鳶の餌ぐらだったのです。
 次々と連れてこられる傷ついた雀、百舌、鼠、蛇たち。
 彼等は「死」を前に壮絶な戦いを繰り広げる。
 天国から地獄に突き落とされたブンナ。
 土の中で怯え、慄きつつ、なを生きることを考える。
 季節は秋から冬へ、そして長い長い冬眠――。
 春がやってきた。
 眠りから覚めたブンナは鼠から生まれ出てきた虫たちを食べ、
 仲間が住むお寺の庭へと降りて行くのでした。



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