小泉八雲が辞めさせられたことで不満うずまく帝大に、夏目金之助(漱石)が講師として赴任する。 不穏な空気の中、学生の冷たい視線に晒される金之助は、不満と苛立ちを抱えていた。 さらに、失恋で人生をはかなむ学生・藤村操が目の前に現れ、金之助の気持ちはますます不安定になっていく。 そんなとき、一匹の黒猫が夏目家に迷い込む。心を病んだ金之助は、その黒猫と会話をし始めるのだった・・・・・。