第二次世界大戦の火蓋が切って落とされた頃。ニューヨーク・ブルックリンの閑静な住宅街の一角に住んでいる、アビーとマーサの老姉妹。 このかわいらしい老嬢たちは、自分を本物の大統領と信じている、ちょっと頭のおかしい甥のテディと住んでいた。 二人は町では評判の慈善家で、屋敷の前に「部屋を貸します」と書いた貼紙を出し、訪ねてくる身寄りの無いお年寄りに施しをして帰していると噂されていた。二人の寂しいお年寄りへのおもてなしは手作りの“おいしいぼけ酒”。 テディの弟で近々結婚することになっている新聞記者のモーティマーも、この叔母たちが大好きだ。しかし、応接間のチェストの中で、彼は見てはならないおばあちゃまの秘密を見てしまう・・・。