期待通りのお芝居でした。 堪能させてもらいました。それにしてもお三人さんの飛んだり跳ねたりの熱演を観ていると、役者さんは肉体労働なんだなあと、つくづく思いました。他の出演者の方々も達者で、見応えがありました。なかでも郡山さんから目を離すことが出来ませんでした、一際光って素晴らしかったです。 瀬音 瀬野久美子 |
笑いっぱなしで 始めから終わりまで笑いっぱなしで、それでいてたそがれ時に差しかかった男の哀歌が感じられ歯ぎれが良く、いいお芝居でした。 角野卓造さん、テレビで観るより生のお芝居の方が、数段味があります。大満足でした。 オオニシ |
歌が良かった 間の取り方がよく 笑わせてもらった喜劇だが、人生を感じさせてくれた。 五二歳 女 |
いぶし銀の光彩を放って 律儀な三人の男の友情が悲喜こもごも軽快なテンポでリアルに描かれ、華やかではないが重い存在感を脇役人も含めて、いぶし銀の光彩を放って、舞台がたいへん引き締まっていました。 以前、松山城の実演を観ましたが花火のような後味とは違って、真の本物とは、日の当たらないところで培われている役者魂が、観る者に伝わってくる。秀作だと思いました。お芝居を観る自分の目も養ってくれたかと・・・・。 紅いバラ 杉原 節子 |
当り前のことだけど 見終わってから改めてこのお芝居の「缶詰」という題にナルホド、成程、とうなづいたのは私だけだろうか。 本当に面白かった。舞台の流れからして途中の休憩が無かったことも成程と感心させられた。主役の三人が大立廻り?をするくだりは「これが芝居でやっているの」と思わせる迫力もあって役者根性を目のあたりにした気がした。 主役のひとり角野造さんはいつもテレビで拝見している角野さんがそのまま舞台にいるようで何ともいえぬ親しみを覚えた。またカーテンコールでの笑顔がとても印象的でした。舞台上手から聞こえて来る学校のいろんな 音?が充分効果を上げているようで、この芝居の奥行きを深めているようで心憎い演出だった。おかしさの中に様々な人生を描いた素敵な作品だと心温まる思いでした。 巻雲 渡辺宏 |
役者と観客が舞台を一緒に作ってゆく 「今度は、テレビに出ている角野卓造さんが来るのよ」と宣伝する私に、「知っている!「渡る世間」の人でしょう?」とか「コーラクの御主人よネ?」など反応がいい。かと言って即市民劇場入会にならないところが悲しい。 私が角野さんに持っているイメージは、「渡る世間のものでは無く(あまり観てないので・・・) 何と言っても我がサークルが初めて担当(運営サークル)した「息子です。こんにちは」のコメディの印象が強い。その上、三人組の中の専務が、「國語元年」で京言葉の変な麻呂のキャラクターたかおさん。 交流会で、この愉快な三人が、実生活でも、常務(田村さん)だけが、一歳年上で、あとのふたりは同級。仲良し三人組なのだと言う。 ふとんを振り回すシーンはさすが迫真の演技。観客にのせられて、つい長くなってしまったと言う。 今まで会場を誉められた事がなかったが、角野さんら三人組から、「今治ほど、観客との距離を感じない会場は他に無い、素晴らしい」とお誉めの言葉を頂いた。 役者と観客が、舞台を一緒に作ってゆく。同じ空間を同じ時間を共有する。その一体間が、このいまばり市民劇場には十分あるとの事。 本当に、抱腹絶倒の舞台だった。帰途、義母が「久しぶりに大笑いしたわ。おもしろかったネ。」と。購入したパンフレッドの裏表紙の広告が、あけぼのさけ缶。表は三人組の「缶詰」。思わず笑ってしまった。 ダイアナ(一)杉岡圭子 |
《劇評》 この所喜劇つづきである。今回も思いっきり笑えた芝居であった。明るいのがよい。 役者さん三人のテンポや間が絶妙でとても良かった。角野さんの歌もサービス精神満点で良いし、動きもけっこう激しく迫力があって面白かった。休憩なしの二時間あまり。疲れることなく一気に観ることができた。喜劇ならではだろう。 最後がどんなになっているか楽しみだったが、ちょっと悲しくちょっと意外だった。 生で観る角野さんはテレビで観る感じと大変違って、改めて、やはり生の舞台のすばらしさを感じた。 ゆうゆう 能田 |
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