ハッピーエンドがよく似合う 幕と幕の間、バックが暗くなって次の場面の準備をしている。 その前で役者さんたちが演技をしている。 その転換の見事さに目を奪われた。 そして そのテンポが舞台全般を盛り上げたような気がする。 心憎い演出の見本のようだった。ミュージカルは、ハッピーエンドがよく似合うと常々思っているが、道化のダダとエラソーニがともすれば暗くなりがちのこの作品をつとめて明るく盛り立てた効果は大きいと思う。 死者がこの世に蘇るかも・・・・ということで最近日本映画でヒットした『いま、会いにゆきます』と重ねながら見ていたが全然違っていた。 ミュージカルには欠かせないと思うダンサーたちの群舞もうまく取り入れられていてこの作品の価値をより高めていた。 やはりミュージカルには、ダンスは不可欠とあらためて感じさせられた。 カーテンコールが見せられた作品の価値を決定するのかどうかわからないが、気持ちのいいカーテンコールを見せてもらって、帰宅するときも心温まる思いでした。 ミュージカルって本当にいいもんですねェ−−! さて、次はどんな素敵なミュージカル作品と出会えるのでしょうか。楽しみにしていま〜す。 巻雲 渡辺 宏 |
ファンタスティック とてもファンタスティックな、清純な感じのする舞台でした。歌も踊りも衣装も素敵で、動きに無駄がなく、ぴたっと決まっているという感じで 爽快でした。 またセリフが良かった。“自分って何?”クライマックスの“こんにちは、おばさん、”“僕、お母さんに会ったんだ・・・”少年が、幽霊たちと別れて一人で考えたことは何だったのか。 少年から青年になるスリリングなひとこまを見る思いがしました。 ホトトギス 窪田順子 |
はじめて観たミュージカル つまらないテレビ番組ばかり見ているせいかミュージカル ミラクルは想像以上でした。 少年の純真な心の中を素直な唄声とかろやかな踊りで問いかけてくる演出は無理なく、客演としてのあおい輝彦さんの格調高いおおらかな唄声と品位は、合わせて価値ある存在感として魅せられました。 心が静かになってきたと劇中の少年の言葉はそっくり観客である私自身の中にも、魂の鎮まるようなさわやかさで残り猛暑を凌ぐに充分な舞台でした。 はじめて観たミュージカルの素晴らしさを忘れないと思います。 紅バラ 杉原節子 |
あおい輝彦がなつかしかった。会えてうれしかった。 三姉妹 Sさん |
あおい輝彦さんの歌が少なかった。もっと歌って欲しかった。 匿名さん |
哲学を感じた テレビで柔道の柔ちゃんこと谷亮子さんの卓越した精神力を示す話を聞く機会があった。 谷選手は試合で畳に上がる時、自分の両側に、もう一人の自分を二人、そしてテレビカメラのように俯瞰で見ているもう一人の自分の三人を感じている。だから緊張することは無い。のだそうな。 単に想像力が有るなどというレベルでは無い、達人の境地だろう。 もう一人の自分が、いつでもどこからでも自分を客観的に見つめてくれるとすれば、このもう一人の自分こそが神なのかもしれない。 ダダやエラソーニは見えなくなったけれど、いつもそばにいる。 信じることそれはミラクルをもたらす神(=もう一人の自分)を信じることかもしれない。 もう一人の自分から見た自分とは、まだ気づいていない自分や可能性を秘めた自分、いやな自分や情けない自分だろうか。 アルの最後のスポットライトで拍手が鳴り止まなかった。 ミュージカルミラクルに真実を見つめようという哲学を感じたのは私だけだろうか。 エメラルド 阿部 |
『ミラクル』とても楽しみました。歌もダンスも素敵でした!! テレビの水戸黄門で親しんでいた、あおい輝彦さんに会えるということでも期待していました。 でも、なかなか、あおいさんの歌の場面がこなくてもっと歌を聴きたかったなあ・・・(歌手役のミナ、少年アルの歌もとってもよかったのですが) また、ダンスもすばらしかったのですが、ふと見えた、あの高くて細いハイヒールをはいてあんなにリズミカルに踊っているなんて・・・---------わたしにはよたよたとまともに歩けそうにないかも-------- 『ミラクル』のストーリーのやさしさ、おもいやり、が、歌やダンスからもくみとれ、よかったです。 しかたのないことなんですが、・・・できれば、長袖の季節に観たかったな・・・・ ----------真夏日の汗が噴出している日ではなく-------------- T. Y. |
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