すばらしい芸術作品 なんて質の高いお芝居、そして品のいい知的な役者さん達、芝居を 「芸術作品」と呼びたくなる様な奥の深い豊かな芝居でした。 人との関わりの中で、生き方、思考、あらゆる事柄を学び 「知」 を働かせる人と比較するのではなく自分自身を内観し、素直になる。時には立ち止まって過去に立ち返るのもいい。あの時はどうだったか?今の自分はどうなのか?此れからの自分はどうしたいのか?見つめる自分があってもいい。 お互いにほどよい距離を保ち、許す心を持ち、助け合い励まし、認める心が、きっと (心の持ち方) ひとつで視野が広がり人生が開けるのでしょうね。 豊かな明るい楽しい心の引き出しは人生の宝物だという事を気付かせてくれた舞台でした。 舞台セットも高級感が漂っていました。 ピアノ伴奏、歌、ダンス、素適で素晴らしく最高でした。 場面の間、幕が降りている間にピアノ伴奏の曲、歌声が軽やかに流れておりホール全体が違った雰囲気を醸し出していた様に思います。 でもこれって大変ですね。それ程、ステキな演出でした。 役者さん達の、優しく前向きな飾らない心が伝わる豊かさあふれるお芝居でした。 ぶな 大山やす子 |
女優たちの巧みな個性表現 ベテラン女優七人の個性が巧みに表現され、コラボレーションが素晴らしかった。 栄光と挫折をへながら現在おかれている状況にくじけないで“明日に向かって生きていこう”とのメッセージが伝わってきました。 ロッタとメイの30年に至る確執が邂逅によって一時は和解のきざしはなかったが、時の経過とともに、やがてお互いの心に根ざしていた“憎しみの氷” を徐々に溶かして行く場面に魅了しました。 大方斐紗子演じるモード・メルローズのピアノ演奏と役柄では昔ミユージコメディをしていた女優を感じさせる演技に笑いを誘いました。 ねむの花 沖濱孝久 |
みんなハッピーな気分に 人はみんな過去を引きずって生きている。 いい想い出もあれば、そうでもない、どうしようもない昔の事などなど・・・この物語の舞台である。 慈善ホーム 「ザ・ウイングス」 でもさまざまな人間模様が展開されていた。 第一幕は正直言って暗かった。 ライバルである主人公二人の対決あり、悲観的にしか物事を考えないこの世代 (高齢者) の悲しみと苦しみあり、正直このお芝居はどう進んでいくのだろうかとハラハラしながら見ていた。 「話せばわかる」とよく言われる。このライバルである。主人公二人の対決は話せばわかる事でお互いの過去のわだかまりを目出度く解消した。 やはりこれは作劇の見事さがあり、人生を知りつくした作者、ノエル・カワードの真骨頂だろう。 第二幕は打って変わって、歌あり踊りありのハッピーな進行がたまらなく楽しくて、嬉しかった。 また、登場する女性たちのそれぞれの心配りが更にこの物語に深味を加えていて見ごたえ充分! ペリー役の磯貝誠さんが岸田智史さんに似ていて好感がもてたし、ジユディ・デンチを思わせる、加藤土代子さんのディアトリーが楽しいピアノ曲を聞かせてくれたのも、楽しくて嬉しかった。 見終って出演者も私たちも、みんながハッピーな気分になれて本当に良かったと思う。 「いくつに成っても、あなたの出番は、きっと来る」と・・・・芝居のせりふを思い出しながら春も間近い、暖かい気分で家路についた。 巻雲 渡辺宏 |
学びのあるお芝居 「出番を待ちながら」 を見た後 私は数日前に親友が突然に亡くなった事と重なり合いました。「運が良かったわね」 と言ってお別れしょうと思いました。 だだ、家族にありがとうが、言えなくて残念だったと思いますが・・・。 老後の暮らし方について学びのあるお芝居でした。 木山事務所のスタッフの皆様に感謝です。ありがとう。 まよけトリオ 村上マツ子 |
人生の豊かさを感じる 俳優達が個性豊かに、これまでの人生を地で行っているかの様に演じ、演奏し、歌い踊り、本当に楽しく、キャリアを積んできた人生の豊かさを感じる素晴らしい舞台でした。 せせらぎ 柳原美知子 |
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