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「天国までの百マイル」の感想文
素晴らしい感動の物語
原作が浅田次郎ということで見る前から大いに期待していた。そして期待どおりの感動をたくさんたくさんいただいた。すばらしいお芝居だった。ついこの間、浅田さん原作の「オリヲン座からの招待状」というDVDを見たばかりだったので今日の作品はより身近に感じられたのかもしれない。
昔聞いた名曲「ハンドレッドマイル」がこのお芝居のタイトルとすごくマッチしていて感動は倍加した。天国までの〜というから、母親は途中で死んでしまうのではないかといらぬ心配をしながら見ていたのだけれど、それを越えて、ハッピーエンドになったのは、とても嬉しい。
それにしても「作家という職業は、いろんなことを知っていなければならないんだな」と思う。この芝居の中に出てくるセリフの中に医学の知識がなければ表現できない術語がふんだんに取り入れられている。本当に恐れいった。スゴイの一語である。
「二人の老女の伝説」以来の佐々木愛さん。ガラリと役柄を変えての役者魂に感動した。『俺はろくでなしだけど、人でなしじゃない。本当にありがとう。』と主人公の安男が言ったセリフが妙に印象深い。
舞台を半分に区切って、次々と繰り拡げられていく場面転換が目新しくて、見る者を芝居に釘づけにした演出の手法も見事だった。
初夏の夜、「愛と勇気と再生」の素晴らしい感動の物語が私の心をハッピーにしてくれたようだ。感謝である。
    巻雲  渡辺 宏
「人生の応援劇」
心臓病の母親を抱えた息子・娘の四人達の行動は,現実味があり、はたして自分であればどうするかと。
会社が倒産し、失意にある安男(米山実)の場面展開のなかでのいろいろ変化していく演技に魅了した。また、安男を励ます「マリ」(佐々木愛)の全身から溢れる温かさにほっとし、救われる思いでした。
   ねむの花  沖濱
母親に対する主人公の気持ちが、やさしくてよかったです。
   ひばり 女性72歳
物語の出だしが暗かったので、これは・・・と思っていたが、だんだん引き込まれていきました。内容の暗さを、マリが明るくしてくれていたと思います。
 しまなみ 女性58歳
「あきらめないで頑張ろう」
我が国は4月より後期高齢者医療が始まり、死期の迫った患者さんに、「点滴注射しますか?」「酸素吸入しますか?」濃厚治療しますか?」等の質問が出され、患者さんは、この質問に「はい」「いいえ」の返答をしなければならない血も涙もない冷たい制度が導入されました。
重度の心臓病を患い、医者からも家族からも見離された母親を息子安男が「死ぬなよ、母ちゃん。死ぬなよ、母ちゃん。」と云いながら、オンボロ車を運転して百マイルを走らせ、名医、曽我先生の執刀で見事心臓がよみがえり再び笑顔をとりもどしたお母様。親を思う子のやさしい気持ち、愛する事の大切さをひしひしと感じた「天国までの百マイル」でした。
日本の政治家、厚生官僚の皆様にこのお芝居を見て頂き、今一度命の大切さを噛み締め、愛ある暖かい政治をして頂きたいと思いました。
涙と感動のお芝居、有難うございました。
   むらさきしきぶ 匿名
大変良かったです。
知的レベルの高いピュアで無駄のないお芝居でした。
私の好きな曲、ヴィヴァルディの「四季」が心の中に流れ、安男という男性と、メロディが重なり2時間35分の時間の中に『人生哲学』が凝縮されていました。安男を演じた米山さんは、最初から最後まで徹底的に安男を演じきっていました。四季の中の(春・夏・秋・冬・海の嵐・喜び)が安男自身の様でした。
米山さんの安男は、心の軸がまっすぐでした。だからこそ、光りの射す、トンネルに出れたのでしょう。何時も品性があり、自分を持っている安男でした。また、安男は、水島マリという女性に出会えたからこそ、自分の生き方を見つけられたのでしょう。家族の中だけだったら自分から逃げて、自己の自立がなかったかもしれない。
人との出会いってすばらしい!水島マリは、底抜けに明るく相手に何も欲求せず、鳥のように自由な心で、懐の大きい女性。相手の幸せを祈り、奥の深い水島マリを、演じた佐々木愛さん。心を大切にする、ステキな女性です。安男と、水島マリの2人の真摯な生き方は綿日の心の琴線に触れました。『人生って楽しいものよ』何にもとらわれず、自由な心を、持ち続けたい。普通の何気ない特徴もないお芝居なのに、ヴィヴァルディの四季のヴァイオリンの響きを持つお芝居でした。
心が潤う涙を流せました。ありがとうございました。
    ぶな 大山やすこ
感激!今治市民のすべての人達に見て欲しかった。
    あじさい 女性
舞台転回が,すばらしかった。
舞台の張り出しなど大変苦労している様子が伺われました。
今お医者さん不足で、医療の現場がたいへんなときですが、あんな名医がたくさん欲しいですね。(皆さん久しぶりにいい芝居だったと聞いています。)
    女性

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