重い、暗い現実をテーマにとても楽しく、爽やかなお芝居をありがとうございました。 まず可愛いお婆ちゃん!与えられた時間を心ときめかせて生きい(生きていく糧)。そして夫の心の傷を大切にかかえて生きる姿!又若い夫婦のもう一度やり直そう!の思い。明るさ(多少オーバーでチグハグでも)人間を取り戻していく姿(婆ちゃんのさりげない支え)が輝いていました。 結末は婆ちゃんも「ナポリ」住人になるかな?と思ったが…。一人での自由気ままな旅立ち!がまた、絶品に思えました。 私も五十八。子育ても終え、これからの生きていく知恵を一杯いただきました。 交流会のおまけ付きで、大、大満足でした。雲の上の人だと思っていた憧れのスバラシイキヤスト陣が、今一緒に生きている懐かしい隣人に思えました。 失礼ながら「シーユーアゲン」の気持ちです。ホッコリした心で余韻にひたりながら帰路のおしゃべりを楽しみました。 たぶん一番笑っていたのが私です。ありがとうございました。 エントツ山 本田美香 |
往年の役者さんの演技に魅了され、ストーリーもわかりやすく舞台に引き込まれました。 清美他、脇役さんの新鮮な演技も主役三人の引き立て役となっている。 今まで有名な役者さんを主に、劇を見がちであることに反省させられた。 ねむの花 村上幸一 |
自分の老後と重ね合わせました。 日色さん、樫山さん、伊藤さん、さすが一流ですね。 夢 村上博子 |
まるで大河ドラマか連続テレビ小説を生の舞台で観ているような、珍しい気分にさせられた。 雪景色の美しいセットが今日の物語を象徴するようで清々しかった。 カンツオーネで始まったので、全編イタリア風かなと思ったが違っていた。 人の過去は様々だが、この芝居には悪い人は一人も登場しない。 何かありそうな雰囲気が観る側の気をもたせるがアッツという間の第一幕50分だった。 後半は登場人物もどんどん増えていって十人の登場人物が全員揃ったが、さすが山田太一の原作だと観る側の目を釘づけにするのは全くスゴイ。 エピソードの積み重ねがラストはラストでなるほどと、締めくくるのはさすが老舗(しにせ)の劇団ならではと感心させられる。 伊藤孝雄さん日色ともゑさんそして「おはなはん」以来ズーッツとファンである樫山文枝さんがメインの豪華な舞台にうっつとりするような4月1日(エイプリルフール)でした。 巻雲 渡辺 宏 |
心暖まるストーリーの中にも、ユーモアもたっぷりの演技に笑いました。 樫山文枝さんの声にはうっとり、大女優さんの貫禄を見せつけられお芝居に観劇、感激? キューピット 高雄紀子 |
樫山文枝さん、日色ともゑさん、伊藤孝雄さん、有安多佳子さんらが交流会に出て下さった。 今治の会場(公会堂)は良くないが、観客の反応が良くて、演じておられる役者さん達は、のせられて会員の皆さんと一緒に舞台を造っているのだと。口ぐちにおっしゃった。 確か、伊藤さんが「今治の会員さんは最高!」とおっしゃった。嬉しい限りである。 どの方もベテランの役者さんでいらっしゃるが樫山さんが「舞台開演前はとてもあがり、緊張する」との事。意外だ。 伊沢かの子さんと一緒に、林の中のナポリでくつろいだステキな夜だった。 ラストシーンでは、涙腺がゆるんでしまった。生の演劇、交流会はやっぱりいいものだ。 ダイアナ(1)杉岡圭子 |
急逝された南風洋子さんのために山田太一が書いた作品。樫山文枝さんが南風さんの代わりを務めている。 ラスト、会場・舞台が一体となって拍手に包まれる。舞台奥で日色さんと抱き合う場面、残りの人生を悔いなく生きる決意=新たな旅立ちを皆で応援する場面。 スポットライトを浴びる樫山さんに南風さんが重なって見えた。心にしみる舞台だった。 観劇の数日前、あなたは何のために生きていますか、人生の目的は何ですか、と問われた。私の人生の目的は何だろう。 生命体としての目的は、種を残す(子孫を残す)こと「種の保存の法則」に間違いはないだろうが、一人間としての目的は何だろう。 幸せになるため?豊かになるため?抽象的な答えしか出てこない。 続いて、こう質問が続いた。 そのために、あなたは何か行動していますか。 答えに詰まる。働いています?ぐらいしか答えはなかった。 林の中のナポリ 人生につまずいた時、もう一度、もう一度頑張って見ようと思えるだろうか。または、応援してあげられるだろうか。 介護の現実に直面して、介護に人生の意味を感じられるだろうか。人生の目的に整合できるだろうか。 「命を大事にする」そんなありきたりな言葉を声高にいう時代は終わった。次元が変っている。 命とは何か。命はどうすれば大事にできるのか。 私の心にぐるぐるとめぐりめぐる。 ひるがえって、市民劇場はどうだろう。 市民劇場は存続させなければいけない? 市民劇場とは何か。 市民劇場はどうすれば存続できるのだろうか。 エメラルド 阿部 |
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