凄い凄い!開幕のあの大迫力は何だ!! ど肝を抜かれたのはお客さん全員だったろう。とにかく凄いのだ。 出演者もスタッフの皆さんも全員が揃いの衣に身をつつんで説教節(だと思う)を踊る開幕にみんな圧倒されました。 常にお客さんを魅了しようとする劇団前進座の構えというか劇団のあり方をかい間見たオープニングとエンディングだった。本当にすばらしい。 今回の催し物は芝居全体がとてもカラフルで、大道具小道具を始め出演者の全ての方の衣装の色彩感覚は何といえばいいのだろうか。まさに色彩の洪水の感がした。 また、舞台の左右に陣取った鳴りものが凄い。初めて聞いたような効果音というか音楽が次から次へと私たちを芝居の中へ引きずり込んでいくのだ。太くて長い竹を切っただけの楽器?が思いの外の効果を挙げていたり、この発想が素晴らしいのだ。 さすが芸術祭優秀賞を受賞した作品だということが納得出来て本当によかった。 また、舞台上のセットが素朴だと思って見ていたのにセットのスクリーンに写し出された様々な背景に目をうばわれたのは私だけではあるまい。 さて、後半に登場した寺の住職を演じられたのはパンフレットの中のどの俳優さんだったのだろうか。あの読経のすばらしさはその所作とともに全ての観客を魅了し思わず拍手が出たのも当然だろう。合計何回の大拍手があったろうか。 森鴎外の作品とは違った前進座の「さんしょう太夫」が夏の暑さを吹き飛ばす作品だったことに大拍手! ありがとうございました。 巻雲 渡辺 宏 |
物語が進むにつれて、そうだ!そうだ!こういう内容だったのだと昔本を読んだり映画を観たのを思い出しながら楽しみました。前進座の俳優さんの演技や説教師が現れたり、日本古来の楽器の演奏に魅了されました。 えだぼり 白石千鶴 |
前進座好きです。何時も楽しみにしています。 今回は、何時もより迫力があってビックリしています。 京都の南座で観ている様な気持でした。 役者さんの息の合った処が見逃せません。カーテンコールが無くて残念でした。 レモンちゃん 高須賀 |
芝居を見てもう一度、是非見たいと思った。 初めての経験、楽器と歌、謡、唄、何役もこなしながら、創りあげてきたのだ。 九百回!芸術祭優秀賞も当然と思う。千回を見たい、有難う。 (事務局の大山さん有難う。感謝。山崎さん よろしくお願いします) 無記名 |
今回の前進座のお芝居「さんしょう太夫」は歌舞伎とは少し違った舞台でした。 セリフも理解し易く、俳優さん方がそれぞれ、楽器も演奏する。 説教節から始まり開演までザワザワとしていた観客席は何やら緊張感が漂います。 安寿と厨子王の兄弟の絆の深さにグングン吸い寄せられました。売られた先で付けられた名前が「しのぶ」「わすれぐさ」日本語って美しさと儚さが共存しているなと感慨深く思ったり・・。 一幕の終盤に差し掛かると、物語の続きが気になって仕方がありませんでした。 母を慕い、姉を慕い幼かった厨子王が最後には復讐を成しとげる。厨子王のたくましく成長した姿が印象的でした。 面影すらなくなっていた母にやっと会えた場面は、「お母さん!厨子王が来てくれたよ!」と心の中で伝えたいほど胸にグッとくるシーンでした。 俳優さんが奏でていた楽器は凄く小さくて繊細な楽器のように見えました。きっと日本古来の楽器だとおもいますが、小鳥のさえずりなどは本物のようでした。 今回のお芝居を見て「昔話って面白くて奥が深くて大切なことを思い出させてくれるんだな」といい年をしてやっと気づかせてもらったようです。 今回、初めて場内アナウンスを経験させていただきました。緊張しましたが、前進座のスタッフの方に優しく話していただいたおかげもあり、なんとかこなせました。何より、とても良い席で見せていただけました。 みなさんも是非!次回担当の際は場内アナウンス、経験されてみませんか?緊張感あり、舞台裏をそっと覗けたり、俳優さん、スタッフさんとお話ができたり、特典盛りだくさんですよ!! 碧 MM |
「さんしょう太夫」と言えば、小学生の頃国語の教科書で読んだ森鴎外の作品がすぐ頭に浮かぶ。 印象に残っているのは、厨子王がついに母親と再会する場面だ。しかし、今回の前進座による上演には大変びっくりした。 一つは『語り物演劇』であったこと。もう一つはお話の中身が子供の頃に受けた印象とはかなり違っていたことだ。帰宅してから劇団の出しているパンフを読んでよくわかった。「さんしょう太夫」には原型があり、賎しい声聞師″により語り伝えられた『説教節』にあるということ。今回の作品は、その原話をもとに脚本を書いたという。 この作品の根っこには、この時代(中世)の奴隷制度があり、そこでの彼らの過酷な生活の中から、この演劇の最後は、実の子供によるのこぎりびきという極刑で締めくくらねばならなかった。 私は、難聴で補聴器のお世話になっているのだが、「さすが前進座」であった。もう一度見てみたいお芝居でした。 やはり、演劇はパンフを読んで「二十倍楽しみたい」ですね。会員の皆さん、ぜひパンフを買って読んで下さい。見た作品がさらに奥深く脳裏に焼き付けられますよ。 あがた 竹内祐也 |
幼い頃、父や母から読み聞かされてきた懐かしくも悲しい物語でした。 「人買いは怖いんだよ。恐ろしいんだぞ。もうお家には帰れんのよ。」としっかり教えられたものでした。 生演奏による説教節の語り、度肝を抜く舞台の導入、衣装の美しさ、ベテランの役者さんが何役もこなしていました。 佐渡の片田舎の庭先から聞こえて来る細々とした悲しげな老婆の声。「安寿恋いしやホーヤレホー。厨子王恋いしやホーヤレホー。」舞台の声と父母の声が鮮明に重なり一層悲しく涙が止まりませんでした。 さんしょう太夫の矢之輔さんは今まで拝見してきた役柄と重なってあまり怖くない太夫さんでした。 それにしても「前進座」はやりますね。今後も期待したいです。 碧 新居田 |
前進座の良さが出ていて良かった 衣装替え・場面転換が素早くて、手際が良かった さんしょう太夫の首切りシーンが、残酷だった ゆうゆう 阿部佳代子 |
小説を読んだ事があったので、話しは解っていましが、舞台装置に圧倒されました。 最初の照明効果が特に良く、気持ちが入っていけたと思います。 さんしょう太夫の「憎々しさ」が良く表現されていたし、迫力があってとても良かったです。 役者さんの声も良く通ってとても聞きやすかった。 感動する演目だったのに、参加人数が少なかったように思います。 もっと多くの人に観てもらいたかった。 オオニシ 片上千恵 |
幕あけの影絵のような演出には驚かされましたが、興味深く芝居に引き込まれました。 見たくないような場面もあり、憤りと悲しみを感じました。子供の頃から知っていた「あんじゅとづし王」の物語を考え直してみました。 平和で皆が仲良く暮せますようにと祈ります。 えだぼり F 女 |
定評のある前進座 まず客席側から現れた僧侶集団の背中に浮かび上がる般若心経に息をのむ。又、小舟に乗った乳母と母の舟に揺られる動作から小波を想像させられ目が離せませんでした。 劇中で奏でられる初めて見る古楽器と音色にも魅了させられました。 それにしても、さんしょう太夫役の藤川矢之輔さんの憎まれ役、前回の「あなまどい」の時と云いはまってました。 しまなみ M 女 |
はじめと終わりの音と照明のすごさに、ぐっとひきこまれた。 最後にさんしょう太夫の首を切ってしまったのに驚いた。 ゆうやけこやけ 苅田 |
ほんの少し前の暮らしには、すぐそばに、不幸があって、災いや死がとても身近で、そんな人々の素朴で切ない生き様を感じることが出来た。 匿名 男 |
今まで見た芝居の中で一番に良かった。最上級だった。 親子の愛情など、無言だけど伝わって良かった。 文字の照明なども良かった。 苺の会 高橋 モト子 |
姉が弟を思う気持ちがたまらなかった。 ばら 砂田 久子 |
となりの人が泣いていた。 首切りのなまなましい場面もあったが良かった。 始まりと終わりの演出にびっくりした。 キャメル S&A |
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