二十周年記念特別催事 勝浦座公演「阿波人形浄瑠璃芝居」が平成二十四年五月十五日(火)今治中央公民館大ホールで開演されました。 初めて直に人形浄瑠璃を拝見しました。徳島を中心に活動しておられるセミプロ一座とのこと。それぞれにお仕事を持たれながらのお稽古さぞや大変なことと拝察いたしました。 しかし、地元で長く続けられてきた人形浄瑠璃を絶やさず、未来に残そうとの熱意が結集して、今日まで続いてこられたのだと思います。素晴らしいことと思いました。 三味線は竹本友和嘉さんお一人が、最初から最後まで演奏されました。緩急強弱を付けた力強い演奏、お疲れ様でした。日々のお稽古、ご苦労様に存じます。 演目は、ご祝儀の「えびす舞」に続いて、「傾城阿波の鳴門」。幼くして別れた母娘の名乗るに名乗れない涙をそそる再会物語。太夫さんは、大橋后子さんでした。 第二幕「壷坂霊験記」は、沢市・お里の夫婦愛の物語。内の段の太夫は、江本小隅さん。山の段は、太夫 江本富久栄さんでした。 お三方とも、まず、浄瑠璃の台詞が書かれてあるご本に、鄭重に一礼。浄瑠璃のご内容・台本に敬意を表するご態度に先ずは感服・感銘致しました。 お三方とも、艶があり伸びのある声で、緩急強弱、上手く間を取っての語り、常日頃からのお稽古の賜物と感じました。 人形操作は、義太夫に合わせ、人形使いが上手く連携して状況を演じました。 人形の衣装や背景も、派手さがなく、牧歌的で地方の人形浄瑠璃らしく親しみを感じるものでした。 午後十時を過ぎてからの帰宅。それぞれが家に着かれるのは、明け方かと拝察いたしました。本当にお疲れ様でした。有難うございました。 せせらぎ つかもと |
今日と同じ会場(今治中央公民館大ホール)で、いまばり市民劇場の設立総会が開かれ渡辺美佐子さんのひとり芝居「化粧」を見た。 あれから二十年経った。素晴らしくて凄いことだと思う。 第一回例会が前田美波里さん主演の「カルメン」だったが、会員の中には「化粧」を第一回に挙げたい人もいるだろう! とにかく、二十年も続いたこと続けられたことがスゴイ凄いことなのです。本当に本当におめでとう! さて、今日の催しものは人形浄瑠璃芝居! 市民劇場として初めて取り上げたジャンルでした。先づ、おめでたいえびす様のえびす舞から始まって、会場は一気にハッピームードとなる。「納まる御代こそめでたけれー」という所で祝賀ムードとなった。 第二部は人形浄瑠璃では欠かせない巡礼お鶴と母親お弓の「傾城阿波の鳴門」でした。 あまりにも有名なこの物語のこの場面が自分の目の前で展開されている。身体が震えるくらい熱心に見ている私がそこにいた。テレビや徳島に旅した折にさわりの場面だけ見ていたのとは大きく違っていた。そして、感動した。 太夫と三味線と人形が一体化している。巡礼歌の段を通して見られたのは初めてで大収穫でした。 次の壷坂霊験記は中村美津子さんの歌でも有名ですが、お里・沢市の夫婦が沢市の目が開いてハッピーエンドとなるまでは知らなかった。面白かった。 人形浄瑠璃はいろいろな所で上演しているだろうから、会場によっては大道具小道具が会場や舞台の大きさなどに合わないこともあるでしょうが、それをうまく組み合わせた工夫のあとがそこそこに見られて、この劇団の意気込みが痛感させられて感動した。まさに、全力投球の舞台といえましょう。 二十周年記念行事にふさわしいすばらしい催し物に出会えて本当にしあわせな夜でした。 ありがとうございました。そして、お疲れ様さまでした。 巻雲 渡辺 宏 |
思いがけず、最近になく感動しました。 語りも良く三味線も迫力があり、二、三年に一回は地方の伝統芸能を継承発展させるために取り上げるのも良いかと思います。その上経費も安く、いまばり市民劇場の財政にプラスなら万々歳です。 まだまだ 男 |
まず、マナーについて再度お伝えして欲しいです。携帯電話が鳴るどころか、しゃべりだす方がいました。がっかりです。 人形は近くにありながら観たことがなく、いい体験をさせていただきましたが、客席がヒナ段なので宙にういているようで、もっと近くで見たかったです。 匿名女性 |
席にもよると思いますが、上の方の席だったので、人形が浮いているように見えたり、動かす人が丸見えだったりしたので、もっと低い位置で見たら、もっと話に入り込めたのかなと思い、そこが残念でした。 話はよく知っている内容だった。最初に結末まで説明されたのが少し残念。 匿名女性 |
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