前回(2009年7月)「金壺親父恋達引」と、「カチカチ山」の公演から2年が経った。その時いただいた「牡丹燈籠」のパンフレットを見るたびに市民劇場には来てくれないのかな?となかばあきらめていたのですが、念願かなって本当に嬉しかった。 前回の感想文でも書き記したのですが、「人形劇の楽しさは子どもたちだけのものではない」ということは今日の「牡丹燈籠」で実証されたと言っていいと思います。人形だからこそ表現できるものがある、人形でなければだせないもの、例えば亡霊となったお露親子の足はアニメやテレビだと簡単に出来ると思いますが、人の舞台だと大変でしょう。人形ならではの効果は大でした。 本当に今回の幽霊は見事の一語につきます。また、変わった幕の使い方も独創的でよかった。効果をかもし出していてスムーズな場面の運びに役割を果たしていて感じがいいのです。 創立八十周年記念作品だそうですがピッタリです。 アラビア風の音楽から始まりましたが、雰囲気を出す最高の効果音楽でした。 良く気をつけて見ていると人形の使い手の方がセリフまで担当しておられるのにビックリしました。これではお芝居するより大変!一人二役のようなものですから!さすがです。 様々な効果を駆使して客を楽しませ喜ばせ感動させてくれた今回の人形劇でした。 心なしか4階から降りる足どりも見る前よりもずっと軽くなったような気分でした。 劇団の皆さん 本当にいい催しものをありがとうございました。 巻雲 渡辺 宏 |
感動しました。すべてに。 心を満たすぜいたくな時を過ごすことができました。一瞬にして幽玄の世界に引き込む斜幕。おしゃれでシンプル、しかも上品。さすが朝倉さんの美意識そのものなのでしょうね。心憎いことこの上なし。 音楽もすばらしくいつまでも心に残りました。 出演者が人形を操りながらセリフを言うのは相当難しいのではと思っていましたが、表情と声音が溶け合って、人形に役者さんの魂(感情)が乗り移っているようで、まるで人形が生きているようでした。三遊亭円朝さんもきっと満足しておいででは・・・・。 できることなら、プークの作品を全部見たいですよね。 PS 今回、会員になった方「すっごくよかった。次もミュージカル楽しみにしてます。誘ってくださってありがとう。」と。 私、今日は本当に幸せでした。 あじさい 越智 |
創立八十周年おめでとうございます。 二度目のプークと思っていた気持ちが変った。ETVで吉田隆子を知ったからだ。 1910年生まれの初の女性作家、陸軍中将を父にもちながら、オペラ「君死にたもうことなかれ」を作曲した小林多喜二追悼の歌を作る。自らの楽団を指揮する姿を見た。 プークの専属作家でもあり、久保栄夫人でもあった。 治安維持法により、何度も投獄され、肺結核になり、1947年逝去、プークも苦難の道をのりこえて今日を迎えたことを知った。 時に笑いころげながら、人形と一体となって黒子に徹した動き、明瞭なセリフに聞き惚れた。俳優さん達は、人形よりずっと美男美女だった。 どうぞさらなる歴史を重ねて下さい。 匿名希望 |
面白かったです。 はじめに、「四人の女の生きかたを・・・・」と円朝のセリフがありましたが、それぞれの女の(あるいは人としての)一途さ、強さ、したたかさ、のようなものを感じました。 人形劇だからこそ、ここまで魅了されたのでは、と思ってます。とにかく、楽しかったです。 匿名希望 |
うちの嫁が一言つぶやきました。「この話の主人公は、伴蔵さんやね。」 ・・・・・納得。 おっさんA |
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