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「夢千代日記」の感想文
 テレビや映画にもなった早坂暁さんのこの作品は、生命の大切さをテーマとした素晴らしい作品だと思う。
 映画やテレビでは、吉永小百合さんが夢千代を演じており、脇は樹木希林さん、緑魔子さん、夏川静江さん、秋吉久美子さんらがしっかり固め、重々しいけど素晴らしい作品でした。
 現職のころ、出張で鳥取に行った帰りに土曜日曜日を利用して、湯村温泉に一泊しました。
 もちろん夢千代さんの舞台やロケ地になった温泉を見たかったからです。
 余部(あまるべ)鉄橋を見学したり、夢千代さんの銅像を川の中から見学したりしての充実した2日間はいい思い出となりました。
 さて今回の前進座の夢千代日記は映画のイメージが強すぎるのでは…?と思いながら席につきました。
 ところが、違う!全然違う!これは正に前進座の“夢千代日記”なのでした。テレビ(NHK)で放映されたアーカイブスの全六話、全く違った形で舞台化されていることに驚きと感動を覚えました。
 本当に素晴らしかった!登場人物も話の内容も映画「新夢千代日記」と全く同じであるのにその印象は全然異なっているのです。
 これは正に前進座の夢千代さんでした。
 今年の桜の開花はいつもの年より早いと言われますが、舞台にも花が咲いたようでした。

  巻雲  渡辺 宏
       

 ドラマ・映画で好評の夢千代日記が来られることを、ワクワクしながらお待ちしておりました。
夢千代(今村文美様)の仕草・振る舞いがとても素敵で見入ってしまいました。役者さん方も明るく楽しく、時には悲しく…芸者さんの三味線・踊り・唄と見応えのある舞台でした。
現在・過去・未来と心を寄せあって、一生懸命生きられている女性の姿に心打たれました。
今回搬入のお手伝いをさせていただいて、役者さん方の素顔や大道具・小道具なども見られ、とても身近に感じられました。
役者さん方は舞台が始まる前の準備から、既にイキイキとお役につかれていらっしゃるように感じました。次回の公演も楽しみにしています。ありがとうございました。

  キューピット 隈江

 戦争の残酷さを背景に、女性の視点で、生きることへの賛歌を見せてもらった。
暗くなりがちな芝居の中、旅役者による劇中劇があった。昔は芝居といえば、これだ!理屈ぬきに面白い!盛り上がった!前進座らしく、質の高い立ち回りと、花形役者の見得だ!
私はハリウッド映画マトリックスを連想する殺陣が心に残って、あれからずっと思っている。やはり芝居の王道=「チャンバラ」をもっともっと観たいと。前進座以外でも企画してほしいなー。
 
    エメラルド A


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