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感想文集=会員の皆さんの感想文です

「女たちのジハード」の感想文
 お芝居が終わった時、何かしら不思議なきもちにさせられました。
 ハッピーエンドを喜んだのか、出演者全員の努力を讃える気分をお祝いしたものか、とにかく何かしら幸せにつつまれたような気持ちにさせられ、いい時間となりました。
 まずはよく工夫された舞台の大道具です。こんな目まぐるしく変わる構成は、よほど頭のいい人によるものだろうと感心させられました。
 例えば、ロッカートロッカーの間をサッと開いて役者が抜け出てくるとか、1秒ちがってもできない演出だと思います。
こんなに息の会った役者と舞台係りの見事な演出に拍手を贈りたいです。 素晴らしかった。
 また、5人の女性がそれぞれの役になりきっていて、全員が主役を演じていたのも珍しかった。
 劇中で使われたセリフの中にもジョークが混じっていて、例えば、大ジョブ(大丈夫)とか、冷凍庫だと(コーリゴリ)斉藤さん(サイコーさん)など、ちょっとしたことば遊びも楽しめました。
 ジハードということばの意味が私のような老人にはなじめなく、今どきのことばについていけない今の自分に年を感じたりもしました。
 これが時代かな?翻訳の仕事をしている沙織さんが劇中で言った“人は本気で自分の居場所を見つけなさい”というセリフがこのお芝居のテーマのような気がして、出演した女性の皆さんがいい人生をむかえるであろう将来が見えてきたように感じました。
 お芝居が進む新しい未来を創り上げようと努力されている今日の劇団朋友の皆さんにおめでとう、がんばって新しいものを創って下さいとお礼申し上げます。
 ありがとうございました。

 
     巻雲 渡辺 宏

 「女たちのジハード」の劇を観て勇気と感動を戴きました。
 人が生きていくためには、避けて通れない「戦さ」がある。その「戦さ」から逃げて泣き寝入りするか、身近な家族や友人を大切にし、誠心誠意よりよい方向へと向かう努力をして「聖戦」として終わらせるかは、まさに自分自身なのだということを再確認させられた素晴らしい演劇でした。なるべく、人生の「戦さ」は少ないことを願いたいですが、避けて通れない場合は、この演劇から得た教訓を思い出し、可能な限りいろいろな角度から眺め、柔軟に対応して、文字通り「正義のための戦争」として終わらせることができればいいなと感じたことでした。
 本当に今回は、全く眠気を催さず、劇の展開に惹きつけられ放しでした。

  ほととぎす 行本とよ子

 紀子のとぼけた行動が、おもしろかった。
 岡崎に虐待されて苦しんでも、後では良い出会いから転機をつかみ元気になりホッとした。 たくましい!

   J   T・T

 女子更衣室の着替えシーンから始まったこのお芝居は楽しかった、とにかく面白かったです。
 いつにもまして、場面転換が多かったような気がしますが会話の中身をお芝居で見せるという形をとっていたからかすんなり受け止められ、楽しめました。
 はじめに見せ下着(終演後のロビー交流会で教えてもらいました)に驚いて、最後も見せ下着で、ため息をつきました。
 それぞれ五人の女性たちのエネルギーというか、頑張りにたくましさの様なものを感じました。
 もう一度見たいと感じたお芝居のひとつです。
 お芝居の中でファックスが、重要な役割を果たしていることに時代を感じました。

   ダイアナT  Y

 舞台がとても工夫されていてテンポよく、声も良く聞こえるし、内容も深く考えさせられるテーマで、すぐに芝居に引き込まれていきました。
 登場人物がそれぞれ個性があって、とても存在感があり、真剣に生きているすがたが伝わってきて、心の中で拍手を送っていました。セリフもカッコよく、共感して胸が熱くなりました。

   ほととぎす 窪田順子

 ★ロビー交流会の感想

 初めて「ロビー交流会」の司会を担当させて戴いた私は、もし、意見が出なかったら、指名してお願いするにしても、ほとんど会員の人たちの名前を知らないのに、困りはしないだろうかとちょっと気になりました。
 ところが、いざ始まって見ると、先ず挙手して立ち上がった女性会員が、開口一番「とても、素晴らしい劇で、こんなにいい劇なら今治の女性をもっと大勢連れて来たいくらいでした。」と言って、その素晴らしさを述べられました。それは、「多くの女性が登場し、それぞれに違う目の前の人生の切実な問題をどう解決していくか奮闘する内容だったので、勇気をもらい、おもしろく観ました。」というものでした。
 この意見に続いて、複数の方から異口同音に「人生の問題をいかに解決するか、関心をもって観たので、とてもおもしろく、また感動的な劇でした。」という感想がありました。
 台詞に関しては、よい台詞がいくつかあったけれども、「人が頑張るのは、褒められるためではなく、自分の道を歩く力を自分につけるためだ。」というのが、印象に残ったという人がいて、私もこの台詞は観劇中、一番印象に残りました。
 「舞台裏でのエピソードは?」「何度も同じ役を演じていてマンネリ化しないために、どのようなことに気をつけているか」などの質問には「舞台の役の上で着る衣装と自分個人の衣装を間違って着て、舞台に出たことがある」とか「同じ劇でも観客の反応が違い、観客の反応や拍手によって役者は励まされ、一層演技に力が入ります。ですから、全く同じ気持ちで演じることはなく、毎回私たちと観客によって劇が作られていっていると思います。」という貴重な答えを戴きました。
 そして、「いまばり市民劇場の皆さんは、笑ったり、拍手をして戴いたり、とても反応が良く、私たちにそれが伝わってきて、やり甲斐がありました。」ととても嬉しい返答でした。
 とにかく、次々と挙手しては意見・感想を述べてくださる交流会でしたので、私の当初の心配は、全くの杞憂に終わりました。

  ほととぎす 行本とよ子


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