芝居を観た帰りの車の中で、夫とお墓について話し合うことが出来ました。夫からこうしてほしいという話が聞け、とても良かったです。本当にいいお芝居でした。 あじさい Aさん |
樹木葬を実際にした人を知っています。お墓の問題は、難しい問題ですが、考えるよいきっかけになりました。 今の時代についても、色々な生き方や、価値観についても、考えさせられました。 匿名希望 |
舞台最後の桜は、「仙台枝垂れ」という桜にそっくりで、ピンクがきれいで、とても舞台映えしていました。 今、妻が病気をして、私が料理をさせてもらっています。料理も人生も一緒、準備、料理、片づけるまでして料理です。人生を片づける年齢になってきました。市民劇場では一生懸命お手伝いして、達成感を楽しんでいます。 演劇は食事と似ています。好き嫌いもあるでしょう、食べた後どのように消化するかも人それぞれです。その栄養をどのように身に付けて、これからに生かすかもひとそれぞれです。先入観で食わず嫌いにならないで、まず食べてみることではないでしょうか。 市民劇場がそんな人生のチャンスを与えてくれます。 匿名おやじ |
開幕前からすでに舞台の上では蛍光灯の光が動いている。今日の舞台を暗示するような意欲の表れだったのでしょうか? お芝居が進んでいくうちに、21世紀の舞台はこんな風にいろいろと変化し進化していくのでは――!と思った。 舞台上に並べられた小道具の数々、いろいろな形をしているモノクロの様な画面で背景が次々と写し出されていく砂絵、シンプルだけれどすごく新鮮な感じが画面から効果を生み出していて次は― 次は―? と期待してしまう。 テーマは墓友という暗いイメージがありましたが、逆に観る方ではワクワクしていて、まさに新しい時代のお芝居のあり方を象徴しているようで興味深い試みでした。 20人近くの出演者のお一人お一人のそれぞれ個性があってこの物語に真剣になっている。そのひたむきな姿が観る側の心を打つのだと思った。 出演されたたくさんの方々の中でお声がとても素敵だったのはお母さんの邦子を演じた青山眉子さんでした。あのお声は心にしみる温かいお声でした。どうかお大切にして下さい。またゲイのお二人がまるで本当のようにそれらしく演じておられたのも楽しい印象でした。それぞれ俳優さんの個性が生かされて最初から最後までノンストップのいいお芝居でした。 それにしても舞台背景のサンドアートを構成して見事な効果を出した船本恵太さんの素晴らしさが光ったお芝居でした。 いいものを観た日の夜は寝つきもいいです。ありがとう!ございました。 巻雲 渡辺 宏 |
映画や演劇は演じる俳優さんも観客の方たちを様々な所に誘ってくれる。それが過去であれ未来であれ時間と場所を問わない自由な空間であると思います。 今日私たちはホームレスという、かつて経験も体験もしたことのない場所に誘われました。 人にはそれぞれの生き方があります。みんなその時その時を精一杯生きています。でもその全ての方たちが同じように毎日を過ごしているわけではありません。様々な思いをして毎日毎日生きています。そして誰ひとり同じ生き方は出来ないのです。 10人を超える登場された方々が本当にうまくからまってこのお芝居を素晴らしく仕上げていました。 単なるホームレスのお話ではない。それこそ、いろいろからまって生きようとしている力強い筋の運びに心がゆさぶられました。 お芝居が始まる前は、からまるって? 法則―? とむずかしく考えてしまう自分がだんだん芝居の中にとけ込んでいく。 ラストで全員が食べるものを作る。キャベツを本当に切っている姿に、出演された方々のやる気と意欲を感じました。むずかしいテーマをうまくまとめられて素晴らしい! 普段は経験できないと思う物語の世界をありがたく観ることが出来て本当によかったと思います。 ありがとうございました。 巻雲 渡辺 宏 |
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