久しぶりに生の演劇を鑑賞して「やっぱりいいなあ」と思いました。 『みすてられた島』の内容も今の日本の現状が垣間見えて引きこまれました。政治って本当はこんなに身近なもので、島民の未来を考えて議論する場面は、みなさんの迫力もあって圧巻でした。 青年劇場には、「ずっとがんばってほしい。」と心から思います。 ユープ・ケッチャ田部由美子 |
役者それぞれが重要な役だと思う。私はお母さんの存在が大事だと思った。村おさの妻ということだが、どこにでもいる平凡な主婦がにじみ出ていた。 将来に希望が持てにくい現在だが終わり方は、少しは将来に期待していいと思える終わり方で憲法を身近に感じることが出来た。 ユープ・ケッチャ松田澄子 |
現在に通じる話で沖縄を連想した。身近なことから憲法について考えた。 ひとり一人の熱演ぶりに、心ゆさぶられた。 ゆうゆう K・O |
地方の庶民がこんな理想を語るだろうかという疑問も、公演パンフレットに触れられていた幻の大島憲法の存在を知って氷解しました。 戦争の苦しみを体感すれば、人間は必ず「人権」「民主主義」を求めるのだと感じました。 “自分たちの国の理念”を話し合う折々に、島長家族や登場人物たちの“庶民の日常感覚”が織り込まれることで、「もし自分の身に降りかかったら?」という想いが湧きました。 戦争放棄、戦力不保持を憲法にうたいながら、現実には自衛の軍隊をもとうとする台詞に、あまりに憲法軽視の日本の現状を改めて自覚させられました。 舞台装置の搬入作業のあと楽屋でお茶をいただきました。劇団の心づかいに胸が温かくなりました。 ベテラン俳優の皆さんも率先して舞台装置の搬入・搬出にたずさわられ本当に感心しました。 ゆうやけこやけ H・K |
この芝居を例によって何も予備知識なしに観劇した。家に帰って何気なく、この芝居のパンフレットやちらしを読んだ。今日のお芝居のモデルが伊豆大島であることを知った。 今回ほど前もって説明を読まずに芝居を観たことを悔やんだのは久し振りである。出来たらもう一度見てみたいと思った。 海の音の効果が、そしてギターの演奏がこのお芝居の世界にさそい込んでくれた。 前半は主として会議の場面に大半を費やしたが島が日本から独立するというとんでもない話を展開していく。これはたった4人や5人でこの大きな出来事を決めていいのだろうか?とやきもきさせて物語は観客をドラマの世界に引き入れて行くのだ。今日のドラマのすばらしさはお芝居の中の二つの物語が同時進行して島の将来のこと、個人の幸せにかかわること、結局はどちらも人の幸せにつながって行くことにあったのだと改めて作・演出の中津留章仁さんのすばらしさに感心した。 今回までに青年劇場の舞台は市民劇場に何回も来ていいお芝居を私達に見せてくれました。「翼をください」とか「キュリー夫人」「菜の花ラプソディー」などの作品もみんな素敵でした。 今日のお芝居で大作さんの妻泰江さん役を演じられた藤木久美子さんの発声が他の人を圧してよくひびいていたこと、舞台上を本物の自転車が通るところなどがお芝居を印象づける大きな力となっていることに勇気づけられました。 今回もいいお芝居ありがとうございました。 巻雲 渡辺 宏 |
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