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感想文集=会員の皆さんの感想文です

「吾輩はウツである」の感想文
 いつもとは違ったオープニングのスライドの文字!物語に必要なかんたんな言葉が書かれている。
 舞台は半分に仕切られた部屋が2つ。ブロローグは客席から数人の黒装束の方々が客席から舞台に上がって来た。そして移動式のスクリーン!仕掛けがいっぱい楽しい!ワクワクした。
 結論から言うと中々面白くて2時間45分という長丁場があれ?もう終わったの― !といった感じで時間を忘れお芝居に見入りこんでしまいました。
20人近く出演されたひとりひとりを大切になさろうとする演出者の気持ちが全面に表れていて、素直にこのお芝居にのめり込んでしまいました。とにかく時間を忘れてお芝居に夢中になってしまいました。また、主役の二人がとてもとてもよかった。芦田昌太郎さんと荘田由紀さんはお二人とも有名な大スターのお子さんだとか。
 一見して、沢口靖子さんを思わせる荘田由紀さんは「オカンの嫁入り」の時も今治公演に出演されていたとか。
 今日のお芝居のいい所は脚本の素晴らしさだと思う。20人近い出演者の誰ひとりとして無駄な動きもセリフも無い、脚本は完ぺきだったろう!本当にすごいと感心しました。「さくら色 オカンの嫁入り」以来の名舞台が今回も観られてとても満足です。出演したひとりひとりの役者さんが精一杯演じる(演じた)ものを私達はいっぱい楽しみます。そして今日見せていただいたような舞台を拝見したとき、見る側見せる側のお互いの幸せを感じるのです。
 いつまでもいいお芝居を発表して私達に見せて下さい。いつもいつも楽しみにしております。ありがとうございました。
 
 巻雲 渡辺 宏(87歳)
 
  開演のタイミングは、ロビーのモニターで観た。「しまった!」と、急いで客席につき、観劇。途中までは、癇癪持ちの金之助がコミカルに描かれ全体にドタバタするが、あまり笑えなかった。「この芝居一体何が言いたいのだろう?」という不思議な感覚だった。
 後半は、まじめな話の時間が長くなり、メッセージ性が強くなった。「金之助はなぜ、小説に挑戦し、『吾輩は猫である』がなぜ生まれたのか」が次第に分かっていく。
 猫が一匹でなく沢山出てきたのは、猫社会と人間社会を対比させるためだろうか?
 場面ごとの暗転時の拍手がまばらだった。終演時の拍手は、大きかった。
 場面転換直前の決め台詞や決めポーズが、ピタッッと決まっていなかったように思う。舞台中央を隠す猫のアニメ投影も、スクリーンが緩んでいて見苦しいときがあった。市公会堂の舞台設備に昇降スクリーンがなかったので、劇団に苦労をかけてしまったのは、申し訳なかった。
 市民劇場ならではのチャンスだから、観客との交流に出てくる役者さんたちと、もっと沢山の会員が交流してほしい。用があるから帰るのだろうが、出演の役者との触れ合いは、私たちの、作品と役者への理解と絆を深めてくれる。熱演後の疲れにもかかわらず、ロビーへ出て来てくれる役者さんたちに、本当に失礼だと思う。 

   ゆうやけこやけ H.K

「青空の休暇」の感想文
 松山市民劇場さんのご厚意で観劇することが出来た今日でした。とてもテンポがよくて、美しい舞台に酔いしれました。本当に夢を見ているような心がわくわくするような楽しい時間でした。
 アメリカ映画で1940年代に公開されたミュージカル映画の中に“踊る大ニューヨーク”というのがあります。3人の水兵が一日だけの休暇を使ってニューヨークの街をかけめぐり3人が三様のガールフレンドを見つけるという楽しい映画でした。
 今回の主人公は70才を過ぎた老人3人の物語。とてもテンポがよくて、めまぐるしく変わっていく場面の展開にすっかりのめり込んでしまった私でした。とても幸せな時間でした。
 主人公の3人が久し振りに訪ねたハワイで体験したことをたくさんのエピソードを重ねていきながら見る側の私たちに訴えていく懸命な姿に感動しました。歌も踊りもとてもうまいです。
 後半の場面で思いもしなかった不時着した艦上攻撃機の出現にはびっくりしましたが、素晴らしい発想だと思いました。
 ラスト近くで「あきらめなければ人生は輝くものだ」といういい言葉にめぐりあえたことも今回の収穫のひとつです。折角行った松山でこんな素晴らしい和製ミュージカルに出会えた喜びと嬉しさで帰りの今治までのバスの中はポカポカのあたたかさが満ちあふれていました。いい出会い、いいお芝居、いい人たちに囲まれた楽しいバスツアーとなりました。おかげでぐっすり寝ることが出来ました。
 ハッピーな一日をありがとうございました。 

   巻雲 渡辺 宏
 
 「自分は何のために生まれてきたのか」自問したことがある。残りの人生をいかに過ごすか・・・。心揺さぶられる歌声に勇気をもらいました。
 
       還暦の男



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