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「三婆」の感想文
 時代をとらえたいいテーマ
30年前に有吉さんの原作とは先見性のあるすばらしさ!
 
   J 福田つよし
 オープニングのスライドが時代を象徴する大切な役割を果たしていてとても懐かしかった。   東京オリンピック、三億円事件などなど―。
三婆はかつて大映映画で母もので看板女優となった三益愛子さんの代表作である。他に乙羽信子さんや田中絹代さんらが出演していたように思う。
芝居が進むにつれて、自分の記憶が意外に違った方に動いていることに気が付いた。昔の記憶と全く違うのだ。忘れてしまった分だけかえって物語が新鮮だったかもー?何もかもが新しく感じられて物語の展開に一喜一憂した。忘れることもまた諭しといったところだ。
三人のおばさんたちが生き生きしていて歯切れがよくて気持ちいい。まさか誰もああいうハッピーエンドになるとは思っていなかったろうし、観終わった時の気分がすごくよかった。
 このお芝居の終わりはどう結末を迎えるのかとどのお芝居を観ていてもいつも気になるものだが、今日のこのお芝居の結末は何かとてもスムーズに終わりを迎えたように思える。出演された方々のまっすぐな姿勢、演出に無理がないこと、効果音などなどいろんな要素の結集がいいお芝居を創り上げたように思えた。いいものを観た日の夜はやはりいい気分であり、明日もいい日であるように祈らずにはいられない。楽しくて嬉しい時間をありがとうございました。

   巻雲 渡辺 宏
 『三婆』お疲れさん、まとめの会
 会の始めに運サ(運営サークル会)のまとめとして、
 「運サ3目標の達成度を確認、共有しました。複数参加60%含めた出席率の良さと当日の役割の果たし方は、これまでの運サで一番。」
 との自己評価。

〔以下茶話会(お茶とお菓子で懇談)〕
いろんな着物をためしている松子に、昔の佐々木愛さんの可愛さを感じた。
三婆それぞれがいい配役だった。
有賀さんのタキは、少女らしかった。
三人の絡みかたがすごかった。
回り舞台の間の衣装の早変りがすごかった。
あの回り舞台が、公会堂の狭い舞台にスッポリと収まり、意外だった。
トラックの機材は、凄く計算された積み方だった。
出してみると、ものすごい荷物の量。
集合写真の後、佐々木愛さんに声をかけられてドキッとした。愛さんのお母さんが居ると、芝居がどっしりと落ち着くようだった。
三人が最後にああいう展開になるとは思わなかった。
松子の「行かないで!」に寂しさが滲んでいた。
重助さんという男性が一人いるから、女性三人が一緒に居れるのだと思う。
歳をとると、住むところがないのは切実な問題。いざ借りていた家を出ると、次に借りることができなかったりする。
他人同士、助け合わないといけない。
ボケるならちゃんとボケないと、介護認定がもらえない。
歳をとると、身についていないといけないのが「有難う」の言葉。普段から口に出るように、身につけておかないと!
ボケると、人格や言葉遣いが変わる。暴言でよそ様に迷惑をかけ怒らせてしまい、謝りに言ったことも。
いい歳の取り方は本当に難しい。
  
     「三婆」運サ世話人会 



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