今回も素晴らしい作品を有難うございました。清らかで心優しい人たちが、戦争の中で支え合い信じ合うことをすごく上手に演じられており、感動しました。 故郷を思い、努められている姿に「やはり戦争は行ってはならない」と思いを新たに致しました。 アイヌ文化・沖縄文化を更に学びたく存じます。誠にありがとうございました。 ゆうやけこやけ 菅森実 |
四十年前、三年間フィリピンのルソン島北部にいたとき、現地の人たちから太平洋戦争で日本軍がしたことを聞かされました。 二度と悲惨な戦争を起こさないためには、戦争につながっていく日々の小さな出来事に敏感でないといけないと学びました。 今回の観劇でその思いを新たにしました。 ブルーフィールド マッサ |
今先の大戦での沖縄線を通して、極限状態に追い込まれていく中での人間関係、また日本の中にある人種差別とかいろいろと考えさせられました。 巻雲 K・T |
日本軍の横暴にあっても、「私の胸には運玉義留(ウンタマ ギルー)(義賊)の魂があるから、哀れな日本兵を助けてやるんだ。」というイトの言葉は故郷への誇りに満ちて素晴らしかった。そんなオバアに触れるにつれ、アイヌ兵・沖縄兵・日本兵みんな徐々に心通わせ始める。お互いの違いを受け入れることの大切さを強く心に刻みました。 このお芝居の運営サークルに参加して、はじめてアイヌ民族が北方領土・北海道・東北地方の先住民族だったこと、武力で北へ追いやられ元々住んでいた土地も奪われ差別されてきた歴史を知り、ショックを受けました。沖縄も琉球王国という別の国だったのが、やはり日本に併合されました。どちらも素晴らしい独自の文化を持っています。 両者を占領・併合しておきながら太平洋戦争では、日本人の盾として再度差別するとは、本当に許されない仕打ちだと思います。 沖縄には、今も米軍基地のほとんどを押し付けたままで、日本中が沖縄を応援しなければならないと思います。 先ごろの「日本は単一民族国家。」などという閣僚の発言は、歴史上の過ちを全く反省していないとしか思えません。情けない限りです。 歴史の中で私たちの視界から隠されてしまいそうな事実を、しっかり描き出す劇団のお芝居。やはり観て良かったです。 ゆうやけこやけ H・K |
いまも世界各地で紛争が絶えません。遠いところだとつい他人事に思ってしまいます。 でも、今回の舞台では沖縄が戦地でした。地元の人々にとっては、逃れようのない現実です。兵隊でなくても、戦争に巻き込まれてしまいます。生まれ育った家を取り上げられ、炊事兵として地元徴用され、追いつめられた日本兵の盾にされて避難壕から放り出されます。 戦争の一番の被害者は、いつも民間人です。もしまた戦争が起きたらと思うと、とても怖くなります。 今回のお芝居は、そんな悲惨な戦争の中の「食べる」「心通わす」という日常の大切さを描いて、身近に感じました。 ゆうやけこやけ H・S |
最前線でアイヌと沖縄の人が出会い絆を結んだことが「南北の塔」に刻まれている。これは戦争が引き起こした悲劇の中の奇跡だと思う。 アイヌも沖縄も誇りを奪われ二等国民扱いされることに怒りを覚えた。日本のような南北に長い国であれば、全国各地に民族や文化はあり、多様なはず。それを「日本人は長い歴史のあいだ単一の民族と文化だ」と発言する国会議員がいることは、笑うべき現実だ。 自分は所用でなかなか例会に参加できてないが、参加すれば歴史の中に埋もれたり隠されてしまう真実に気づかせて貰えるのだから、会員でいること、市民劇場があることはやっぱり有り難いと思う。 ゆうやけこやけ K・H |
役者さん一人ひとりが素晴らしかった。 特にオバアがかわいかった、それぞれの立場があり難しいこともあるが、人を信じたいと思えるお芝居だった。 ソワニエ A |
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