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最新例会紹介

第68回例会
     2004年 2月 9日(月)     場所:今治市公会堂
     開演6:30  開場6:00
     文学座
     『缶詰』
     出演 角野 卓造/たかお 鷹 /田村 勝彦
     作 水谷龍二  演出 鵜山 仁

     ★このままでは終われない!団塊世代の反撃開始!!
     サラリーマンの明日はどっちだ?! 


あらすじ
 ハコザキ製靴の社長、箱崎壮一郎は腹心の部下である専務の坂本英樹と常務の米沢公雄を従え、伊香保温泉の旅館にこもっていた。
 5日前に突きつけられた社長退陣決議書。 署名したのは、腹心の二人とあと数名を除く全員。
 そこには、箱崎が独善的な経営によって会社に莫大な損失を与えたと書かれていた。
 箱崎には退陣する気など毛頭なく、三人は深夜遅くまで反撃の手立てを考えるが、名案は一向に浮かばない。
 連日連夜の作戦会議。 そんな三人を旅館の人たちは映画の関係者と勘違い、美人女将のサービスも一段とよくなり、地元の学校教師や役場の職員までが顔を出す始末。
 すっかり調子に乗った箱崎たちは大嘘の連発で、もはや引くも逃げるも出来なくなってしまう。
 やがて悲劇(?)の歯車は一気に破局へとシフトアップ!
 悩める三人は温泉旅館でこの世の果てを見ることになるのか・・・。

★水谷 龍二 インタビュー記事から
 最近はドラマ以上に舞台の仕事が忙しいようですね。
 舞台は、ラサール石井やでんでんといった仲間たちと始めた(星屑の会)からなんです。ドラマは台本を渡しておしまいだけど、舞台は役者との共同作業。ワイワイやりながらつくるのがおもしろくて、やめられなくなっちゃった(笑)。今回のように演出をおまかせするのはめったにないこと。どんな仕上がりになるのか、僕としても楽しみです。文学座の俳優陣とは舞台初顔あわせですが・・・。角野さんとは7、8年前に、知人に紹介してもらってからのおつきあい。僕の芝居を観にきてくれるようになって、「いっしょに芝居をやろう」なんてよく話してた。今回、文学座の本公演でようやく実現しました。角野さんは何をやらせてもうまい役者さん。僕の中では新劇の役者さんというより、喜劇のできる役者っていう印象ですね。僕の場合、いつも役者ありきで台本を書き始めるんだけど、今回親しいのは角野さんだけ。田村さんやたかおさんについては、写真などを見ながらキャラクターのイメージをふくらませてます。
 どんな舞台になりますか。
 3人の役者さんがちょうど団塊の世代。3人の中年サラリーマンが旅館にこもって(缶詰になって)、まわりが作家と勘ちがいするという設定です。辛い立場にあってもガンパって働いている中年男性の生き方がにじみでるような芝居にしたい。設定は決して明るくないけど、笑いがいっぱいある舞台にしたいんです。悲劇的な状況でこそ人間の本質がよくでて、それがおかしかったりするじゃないですか。笑いそのものが目的じゃなく、物語の流れの中に笑いが生まれるというのが好きですね。喜劇は最初にポンとお客さんの心をつかめるかどうか。早いうちに「これは、笑っていい芝居なんだ」って思わせて、お客さんをリラックスさせないと。それがうまくいかない時が苦しい。おかしいな−、ここで笑いが巻き起こるはずなのになって(笑)。
                           ◆
 僕の兄も団塊の世代。兄を見ていて、もうちょっと早く生まれてきたかったという、あこがれのような思いがありますね。 1、2歳の年の差が微妙に異なる年代だけど、心情的には彼らといっしょ。この芝居は、劇場に足をはこぶ機会の少ない40代、 50代の男性にぜひ観てもらいたいですね。


辛い立場にあつてもガンパって働いている、そんな中年男牲を描きたい。
40代、50代の方にぜひ観てもらいたいですね。


★ちょっと見てみて!
「缶詰」の稽古場風景
 文学座の郡山冬果さん(「小西尚美」役)のホームページから見ることが出来ました。

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