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最新例会紹介

第69回例会
  2004年 4月 8日(木) 場所:今治市公会堂
  開演6:30  開場6:00
  青年劇場
   『キュリー夫人』
  作=ジャン ノエル・ファンウィック
  演出=飯沢匡
  訳=岡田正子
  出演 黒柳徹子/千賀拓夫/後藤陽吉
      青木力也/森三平太/森川くみ子

★1990年度、モリエール最優秀作家、演出家、装置家、私立劇場演目 各賞受賞の傑作喜劇!


あらすじ
 ピエール・キュリーとギュスターブ・ベモンの研究室。
 彼らはろくでもない研究(!?)のために大学から石炭 を支給してもらえず、寒さに震えていた。
 そこへ校長の シュッツが現れ、1ヶ月の間に研究研究の成果を公式 発表することを言い渡す。
 そして、助手としてポーランド人女学生マリー(キュリー夫人)を連れてきた。
 彼らは 研究を重ね、次第に大きな発明を…。
 万事不器用なピエールとおきゃんなポーランド娘マリー。 名もなく貧しい二人が、パリの古びた実験室で出会い、 世界にはばたくまでの、笑いと奇知と恋に彩られた、 てんやわんやのコメディ!

  

黒柳徹子さんの推薦メッセージ
 メッセージの抜粋
 ★この芝居は、ポーランドからパリに出て来て、男の世界だと、みんなが思っていた物理学の分野に足を踏み入れた、 勝気で、生き生きとしたキュリー夫人の話です。そして、夫婦愛の物語です。
 ★この「キュリー夫人」は、私が本当に好きな芝居です。
 ★物理や化学の勉強が大変でしたが。 と、いうのも、演出の飯沢匡先生が、大学の教授の方々を、稽古場にお招きになって、「さあ、俳優のみなさん、勉強して下さい!」 と、おっしゃったからです。
 舞台上で、化学の実験もやります。
 ★キュリー夫人は、とても器用だったそうですが、私は、はっきり申し上げて、反対(不器用)です。
 でも、いい具合に、一番難しい実験は、夫のピエール役の千賀さんが、やって下さいます。千賀さんは器用で、とても信頼できる方なのです。
 ★何年間も、仕事に対して情熱を持ち続ける、という事の素晴らしさも、見て頂けると思います。
 ★青年劇場の皆さんも、ピッタリの配役です。
 ★みんな、なんとか、来て頂きたいと、心を尽くしております。
 実験など、ご覧になりたい方は、どうぞ、オベラグラスを、お忘れなく。
 そして、喜劇だ、ということも、お忘れなく。
 ★では、お待ち申し上げております。
                               ― 黒柳徹子 ―

福岡市民劇場の薙野信喜(なぎののぶき)さんの感想

 感想の抜粋
 ★この芝居、戯曲と演出をふくらます黒柳徹子の演技に尽きる。
 その不可思議としかいえないような軽さ・明るさ・メリハリのある演技で見せる。一瞬たりとも休むことのないような、ことばと体のぽんぽんと弾むような表現が実にいいのだ。一歩間違えば軽薄となるところを押さえるべきところは押さえているが堅苦しいところはなく、楽しさだけが残るという印象だ。
 ★銀座セゾン劇場等での舞台の成果で、いつのまにか評価の高い舞台女優になってしまった黒柳徹子の演技をこんど初めて見た。期待に違わなかった。
 「喜劇」と銘うたれてはいるが普通の意味での喜劇ではない。いかにも堅苦しそうなキュリー夫人の伝記の上演ではないことを強調した「肩の凝らない芝居ですよ」というくらいに考えればいい。
 人物がやや戯画化されているのと状況もユーモラスな方向に強調され、戯曲の切れ味はいい。舞台の展開は演出の力もあり緩急自在で、キュリー夫人の思いをはじけるように表す。その演出と黒柳徹子の演技がうまくマッチして、生真面目なだけの芝居では表現できないような幅を獲得している。


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