![]() 2004年 11月15日(月) 場所:今治市公会堂 開演6:30 開場6:00 劇団東演 『長江 −乗合い船−』 作=沈 虹光(Shen Hong Guang) 翻訳=菱沼彬晁 演出=鈴木完一朗 出演=山田珠真子 小高三良 安田扶二子 古田美奈子 能登剛 南保大樹
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あらすじ |
場所は中国最大の河川・長江に臨む工業都市武漢。武漢は上海、北京、天津、重慶に続き、中国第5番目の都市だ。この芝居の背景には現代の中国の抱える諸問題、都市部の劣悪な住宅事情、高齢者の生活不安、公務員と自営業者の賃金格差など、庶民の生活を圧迫しているものがある。 舞台は住宅事情の逼迫から縁もゆかりもない二つの世代が、アパートの一戸を二つに分けて住んでいる。夫が公務員の若い夫婦と、年配で元教師で独身女性の方先生の二組だいから、いがみ合って暮らす毎日に嫌気がさして、若い夫婦は方先生に無断で先生の名で結婚申し込みの広告を雑誌に出してしまう。結婚すれば出て行くだろうという陰謀だ。 広告を真に受けて老船長の高さんが方先生に会いに来る。青天の霹靂で怒り狂って方先生は申し込みを断固拒否する。しかし、高船長は先生に強烈に惹かれて諦めずに通ってくる。 高船長も先生も中国の現代史を底辺で生きてきた。商船長は長江を航海する船で子どもの頃から働き、イギリス人の船長に仕込まれて船長になったが、家を空ける日々が多い船の暮らしが原因で妻が家を出てしまった。今でも住居は船の中で一人暮らしだ。先生も若いときに気が向かない結婚を強いられたが、初夜に相手を蹴飛ばして逃げ出し、それ以来一人暮らし。 長江の夕暮れの眺めが大好きな先生は、長江の船長の真摯な話に次第に固い心を溶かし縁を感じ始め結婚を決意する。しかし……。 |
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