心の目で観る感動のドラマを 朗読劇『月光の夏』は、単なる朗読とは違います。 ベートーヴェンのソナタ「月光」のピアノ演奏と<ドラマリーディング>がおりなす、 新機軸のライブ・ステージです。 かつて、ラジオドラマは「心の劇場」と言われました。 朗読劇もまた、観客の想像の世界をひろげます。 のみならず、人間の息吹が伝わる、臨場感のある生の舞台です。 名曲の調べとあいまって胸で聴く、心の目で観る、深い味わいの感動のドラマをおとどけします。 戦争犠牲者の鎮魂と平和への祈りをこめて−。
佐賀県鳥栖市 − 。 戦後45年のこの年、鳥栖小学校の古いグランドピアノが廃棄されようとしていた。 かつて教師をしていた吉岡公子は、そのピアノに忘れられない思い出を秘めていた 。 そしてピアノを平和の願いの証として保存して欲しいという思いから、 全校集会で生徒達にその思い出を語る・・・。 太平洋戦争末期の昭和20年初夏、音楽学校出身の特攻隊員二人が学校に駆けつけ、 今生の別れにベートーヴェンのピアノ・ソナタ「月光」を弾き、沖縄の空に出撃していった・・・。